シークエンス  ·  2026 · 夏NO. 70 / 70
ランニング後の体を優しく癒すヨガ:頑張った体へのご褒美に
シークエンス

ランニング後の体を優しく癒すヨガ:頑張った体へのご褒美に

走りの疲れを心地よく解放し、心と体をリセットする時間

マンゴー編集部·2026-07-08·約8分で読めます

ランニング後の体を優しく癒すヨガストレッチ

ランニングで頑張った体を優しくいたわるヨガのポーズをご紹介します。運動後に残る体の熱気を穏やかに鎮め、日頃から頑張っているご自身の体を慈しむ時間を持ちませんか。

清々しい空気の中、都市を、あるいは自然の中を駆け抜ける時間は、私たちに大きな活力を与えてくれますね。足が地面を蹴る感覚、次第に高まる心拍数、そして深く呼吸するたびに、「生きている」という充実感を味わう方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、充実したランニングと同じくらい、その後のケアも大切です。ランニングに集中して高まった体の緊張を解き放ち、また快適な日常へと戻れるように、ご自身の体をサポートする時間が必要なのです。

そこで今回は、ランニングを愛する皆さんのために、特に酷使しやすい筋肉を中心に構成したヨガのシークエンスをご提案します。お気に入りのプレイリストを流すように、ご自身の体の声に耳を傾けながら、心地よい動きを続けてみませんか。

呼吸から始める、心と体のクールダウン

ランニングを終えたばかりの体は、心拍数が高く、呼吸も荒くなりがちです。いきなり強いストレッチを始めるよりも、まずは呼吸を整え、心身を落ち着かせるプロセスから入るのがおすすめです。

マットの上に心地よく座ります。正座でも、あぐらでも、ご自身が最も落ち着く姿勢で大丈夫です。背筋をすっと伸ばし、肩の力は抜きましょう。そっと目を閉じ、鼻から深く息を吸い込み、同じく鼻から長くゆっくりと吐き出します。吸う息でお腹と胸が膨らみ、吐く息でゆっくりと沈んでいく感覚を味わってみてください。この呼吸を5回から10回ほど繰り返すうちに、高ぶっていた心身が次第に落ち着いていくのを感じられるはずです。

ハムストリングとふくらはぎを優しく伸ばす

ランニングでは、下半身、特に太ももの裏側にあるハムストリングとふくらはぎの筋肉を酷使します。これらの部位を丁寧に伸ばしてあげることは、筋肉の回復を促し、柔軟性を高める上で非常に効果的な方法となります。

1. アルダハヌマーンアーサナ (半分の猿神のポーズ)

  • 四つん這いの姿勢から始めます。右足を両手の間に踏み出しましょう。
  • 息を吐きながらお尻を後ろへ引き、右脚を前方にまっすぐ伸ばします。つま先は天井方向へ引き寄せましょう。
  • この時、左の太ももは床と垂直を保つように意識すると良いでしょう。
  • 背中を丸めすぎず、背骨を長く伸ばす意識で上体を前屈させます。ハムストリングへの心地よい伸びに集中しながら、30秒ほどキープしましょう。
  • 反対側も同様に行います。

2. アドームカシュヴァナーサナ (ダウンドッグ)

  • 全身を心地よく伸ばし、リフレッシュさせてくれるポーズです。
  • 四つん這いの姿勢から、つま先を立て、息を吐きながらお尻を高く天井方向へ持ち上げます。
  • 手のひら全体でしっかりと床を押し、背中と腕が一直線になるように意識しましょう。
  • 自転車のペダルを漕ぐように、片膝ずつ曲げ伸ばしをしながら、かかとを交互に床へと優しく下ろします。ふくらはぎの筋肉が気持ちよく伸びるのを感じられるはずです。

股関節と臀部(お尻)の緊張を解きほぐす

ランニング中、お尻の筋肉や股関節周りは、体を前へと進める上で非常に重要な役割を担っています。繰り返し使うことで蓄積された緊張を解きほぐすことは、骨盤のバランスを整え、腰への負担を軽減することにも繋がります。

エーカパーダラージャカポターサナ (鳩のポーズ)

  • ダウンドッグから、右膝を右手首の近くへ引き寄せます。右足は左の骨盤方向へ置きましょう。
  • 左脚はマットの後方へ長く伸ばします。
  • 骨盤がどちらか一方に傾かないよう、左右の坐骨が床と平行になるように意識します。必要であれば、右のお尻の下にクッションやブランケットを敷いても良いでしょう。
  • 上体を起こして胸を開いても良いですし、可能であれば前屈し、おでこを床につけて休んでも構いません。
  • お尻の外側への深い伸びを感じながら1分ほどキープし、ゆっくりと元の姿勢に戻って反対側も行いましょう。

頑張った腰と上半身をねぎらう時間

ランニング中に緊張しがちな腰、肩、胸を優しく解き放つ時間です。軽いねじりのポーズや上半身のストレッチは、全身の巡りを助け、こわばった上半身を心地よく和らげてくれます。

1. スカーサナのねじり (安楽座のねじり)

  • 心地よい安楽座(あぐら)の姿勢から始めます。
  • 息を吸いながら背骨を長く伸ばし、吐く息で上体をゆっくりと右にねじります。
  • 左手は右膝の上、右手はお尻の後ろの床に軽く添えましょう。
  • 視線は右肩越しに遠くを見るようにし、背骨の一つ一つが優しくねじれていく感覚を味わってみてください。
  • 3~5回呼吸を繰り返した後、中央に戻り、反対側も同様に行います。

2. ゴムカーサナの腕 (牛面のポーズの腕)

  • 座った姿勢から、右腕を真上へ伸ばし、肘を曲げて手を背中の後ろへ回します。
  • 左腕は下から背中へ回し、右手と繋いでみましょう。もし手が届かない場合は、タオルやストラップを使っても大丈夫です。
  • 肩と胸が大きく開いていくのを感じながら、30秒間キープします。
  • 腕を入れ替えて、反対側も同様に行いましょう。

締めくくりは、心身を深く満たす休息

全ての動きを終えたら、最後は仰向けで静かに休む時間を取りましょう。ストレッチで刺激された筋肉が元の場所に戻り、体全体が深くリラックスしていくのを感じる、とても大切なプロセスです。

シャヴァーサナ (屍のポーズ)

  • マットの上に仰向けになり、心地よく横たわります。
  • 両脚は骨盤幅よりやや広めに開き、つま先の力は抜いて自然に外側へ向かせます。
  • 両腕は体から少し離し、手のひらを天井に向けましょう。
  • そっと目を閉じ、体のあらゆる緊張を手放します。
  • 5分以上、十分にこのポーズに身を委ね、呼吸の流れをただ観察します。まるで使い果たしたバッテリーを静かにチャージするように、この穏やかな休息は、心と体に新たな活力を与えてくれることでしょう。

運動後のストレッチは、決して特別なポーズばかりでなくても大丈夫です。ほんの少し時間をとって、頑張ったご自身の体の声に耳を傾けてあげること。それだけで、心身は十分に満たされるはずです。

あなた自身のための時間、あなた自身のための動き Find Your Flow


FAQ

Q. ランニング直後、すぐに始めるべきですか? A. 心拍数がある程度落ち着いてから始めるのが理想的です。軽くウォーキングをするなどして呼吸を整えた後、5分から10分以内にスタートすると、体が温かい状態を保ったままストレッチができ、より効果的です。

Q. ポーズ中に痛みを感じたらどうすれば良いですか? A. ストレッチは『気持ち良い』と感じる範囲内で行うことが大切です。鋭い痛みや突き刺すような痛みを感じたら、すぐにその動きを止め、強度を弱めるか、そのポーズは避けるようにしましょう。ご自身の体が発するサインを尊重することが最も重要です。

Q. どれくらいの頻度で行うのが効果的ですか? A. ランニングをするたびに、ルーティンの一部として取り入れるのが最も効果的です。継続的なストレッチは、柔軟性を高め、体の回復を助け、次回のランニングをさらに快適で楽しいものにしてくれるでしょう。

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